お代についての私の考え

私は美術品とは、本来値の付けられないものだと思っております

何故なら美術品とは作家の魂であり、少なくとも私にとってはそうです

であれあばこそ、自分自身の何かを賭して作品を制作してきたのであるならば、

自分の魂を自分で陥れない値を、自分で付けることが大事だと思うのです

ですから私は自身の安売りをいたしません

自分の誇りに適う値を自身で付けます

例えば私は毎日風呂掃除をしています

家族にゆっくりと気持ちよく入浴してもらう為もあり、
また自分自身が買って出たのもあり、自分の美術品制作に深みを持たせるための真心の修業との考えもありました

どれだけの人生を、逆境を敢えてでも本気で生きてきたか・・・

言葉は旧いですが、どれだけ世の為人の為を想い、考え、実践してきたか・・・

それこそを大切にしたいと思っています

上手く言えませんが、私は、自分の心に一点の偽りのない美術品、

誠に誇りを持てる美術品を目指しています

そういった哲学・フィロソフィ、修行における精神性の実力を総合的に判断して、

私は値を付けています

つまり自分で自分の誇りを傷つけるような値段を付けてはならないとも思っているのです

それが、購入して下さるお客様たちと共存していける、美しい絆かと感じております

ですから(自分の魂に)偽りのないお代を頂きます




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